ちょっと雑学
ゆず苗木
ちょっと雑学/ゆず
出荷量日本一の物部ゆず
昭和40年頃、若かりし日の父、公文靖は、かげりの見えた養蚕に変わるなにか良い 物部村の特産の農産物はないものかと模索していました。
平地の少ないこの山間地の立地条件を逆手にとった作物はないかと・・・そして、柚子に目をつけました。
高単価であるために栽培面積が少なくて高収入をあげられ、高知県北東部に位置する物部村は気候的にも適地である。そして、立地条件の悪い段段畑が、冷気をためないことに一役買っているとなればいうことなしです。
仲間とともにも産地づくりに努力しました。
そして、今では生産量・品質とも日本一の評価をいただいています。
物部ゆずの母「公文系」
実生(種子から生じた苗)ではなく、カラタチを台木にした接木(つぎき)をしています。
それは、”桃、栗、3年。柿、8年。柚子のおおばか18年。”といいますように たいへん年数のかかる果実ですので、それを短縮させるため、又乾燥や寒への耐久性を強めるためです。
当初は”実生でなければ柚子でない”ともいわれたそうですが 今日では接木が一般的になっています。
父は、土地にあった品種を育てようと 村内より選抜した優良樹をカタラチ台に接木をしました。
そして、普及センターでウイルス検定を受けました。(1号・2号)
さらに、その中で最も母樹に似通った実のつく優良樹から穂木をとり 公文1号とし出荷しています。
現在、日本一柚子産地の物部ブランドのほとんどを この公文1号が占めております。