農園の四季

農園の四季1



農園の四季1




農作業をしていますと・・・いる、いる。かわいい 訪問者が。
といっても、こっちが珍入者なんですけどね・・・
このゆず園は我園であって、我園でなく 自然の財産なんですもんね。
でも、こっちとて生活がかかっていますんで、
さっさとすませて帰る事にしましょう。




めじろの卵


かわいい、ゆりかごみっけ。
これは、めじろの卵のようです。
むこうで親鳥も警戒してないているようです。
ちょっと、失礼。


さあ、頑張って受粉してくださいよ。
今年の収量、あなた方にかかってます。


はちの受粉



蝶の交尾

ため息がもれてしまう。


見よ、これぞ芸術品。
これ、”とっくりばち”と呼んでいますが
正式名称は????
どうか、秋の収穫までには空き家になって
くれていますように・・・・

とっくり蜂の巣



かまきりの卵

農家の強い見方、かまきりの巣です。
頑張って、害虫を食べてね。


車のわだち




おたまじゃくし

園の中の車のわだちですが、
なにやらいるようですよ・・・・


おたまじゃくし!?
なにもこんな所にうまなくてもね。
すぐに干上がってしまうのに・・・・


せみ



せみの抜け殻

この蝉、あんまり動かないぞ。
ひょっとして、昨晩生まれたばかり?


木の根元を探してみると・・・・
あった、あった。ぬけがらが。




蛾のさなぎ


大きい蛾のさなぎ、5.6センチはありますよ。
つっつくと中でグルグルまわっています。
これは ”クスサン”。 野生の蚕(かいこ)の1種だそうです。
この蚕は繭が網状ですが、他の野生の蚕には”ヤママユ”なんかがいて、鮮やかな緑色の繭をつくるとか。

日本農業新聞によると・・・
   -魅惑の野蚕  エメラルドグリーンの絹糸を手にいれよう-
8.9月なら灯火に集まるので月明かりのない日にコンビニや公民館の照明、水銀灯などをまわってみよう。ヤママユをみつけることができると思います。野外でつかまる成虫の雌は交尾ずみなので有精卵を産むます。素人が繭をとるのは難しいけれど、趣味として飼うのは楽しいものです。そうすれば、鮮やかなエメラルドグリーンの絹糸を手にいれることができるでしょう。

なんかワクワクしますね。でも、これは栗なんかの害虫になる蚕のようです。
さなぎが抜け出て成虫になると、ネットの繭がのこります。



あきあかねです。
これを撮影したのが7月。
すこしづつ赤みおびて、秋には赤とんぼになります。


とんぼ



みやまあかね


このトンボの名前が知りたくて”トンボと自然を考える会”様にメールでお尋ねしたところ、ご親切に教えていただきました。
本当に、ありがとうございました。

このトンボは 「ミヤマアカネ」だそうです。
このトンボは比較的朝晩の気温差が大きい地域で観察されるようです。そのためにその地域のお米は大変おいしくそうですよ。
しかし、このトンボもかなり少なくなっている種類だそうです。このトンボが毎年この地でみられますように。子供達がその子供達にこれは 「ミヤマアカネ」だよと教えてあげられますように。
私達の手でこの環境をできる限り守っていきたいものです。

中村市トンボ自然公園内にできた「四万十川学遊館」では、身近な生き物についていろいろ展示しているそうです。蜂の巣や鳥の巣も貴重な展示物になっているとか。興味のある方は一度、訪れてみてはいかがですか。
http://www.gakuyukan.com/




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農園の四季2



農園の四季2





銀杏園

”おかあさ~ん、来て~。”
こども達がなにか見つけたようですよ。




こおろぎ

”ほら、こおろぎ。産卵管がないき 
たぶん雄や。”
”く、詳しい。”



鶏1


鶏2

にわとり2


柚畑で青玉柚を収穫していると、”コケコッコ~"の雄叫びとともに団体さんがやってきました。

この柚園は借地なのですが、その地主の公文さんがにわとりを放し飼いにしています。
あちこちに卵を産むもので毎朝、畑の中を探しまわっているとか。
この柚畑はまるでにわとり牧場のようです。
”見つけたら もらうで。”と
あっちで 主人がずうずうしい事を言っています。
なんせ、貴重な有性卵ですからね。
”公文さん、これ何羽おるの?”
”ええっーと、13羽ぐらいかな。”
と言うのですが どう数えても7羽ぐらいしかいません・・・・・・

”この間、お宅のにいちゃんらが来て鶏にブルーベーリーを食べさしていったよ。兄ちゃんが俺のをやるなとか弟に言ってけんかしてたが。”
と、公文さん。
そうか、この間ブルーベーリーとってくるといって出かけたはいいが、ちょっとしかとって帰ってこなかったはずだわね。
全く・・・・その時の卵は何色だったのでしょう???





いのししのおふろ


銀杏(ぎんなn)の木


当銀杏園の主はなんといっても”いのしし”。

銀杏園の隣では いのししを飼っている人がいて、2.3年前は放し飼いにしている時もありました。
それを知らずにやってきた私。
なんかブヒブヒと大きな鼻息のような音がするなあと思いつつ、角を曲がったらそこには犬よりも大きな猪が!!
子供と一緒に飛び逃げました。

もちろん、自然の猪もたくさんいます。
この銀杏園に銀杏を定植した頃は、主人が農作業をしている横を親猪がまだ縞の入ったウリ坊をひきつれて畑を横切っていってとか。

銀杏園はあっちこっち猪が掘り返すので穴ぼこだらけ。
まるで耕運機のように鼻で土を耕してくれています。
おかげで土はフカフカに柔らかくなっています。

写真左は猪のお風呂です。

連日の日照りでほとんど水がありませんが かなり大きな穴を掘ってくれています。
ここで水浴びをしては身体のダニを落とす為に(写真右) 銀杏の幹に身体をこすりつけています。
そのせいで 幹はさるすべりの木のようにつるつるになっています。

防風林として杉の木を園の周りに植えているのですが、大好物の山芋のつるが巻き付いていようものなら 木の根元を掘って掘って 杉の木が倒れそうになっているところもあります。

こんな、銀杏園。夜、来る勇気はありませんが、一度は見てみたい。
どなたか暗視カメラで撮っていただけませんか?





柚(ゆず)



訪問者といえるかどうか???  (^^;)
ゆずの珍品です。
子供がブタだと喜んでいました。






柚畑で”百舌の早贄”(もずのはやにえ)をみつけました。
百舌は食料の少ない冬に備えて木の枝などに保存食としてトカゲ・かえる・バッタ・ムカデなどをさしておく習性があります。

柚には無数の鋭いトゲがありまして、 その食料をさすのに便利な木であるのでしょう。
バッタを柚のとげで器用に串刺しにしています。
写真のバッタの背に見えているのがトゲです。

毎年、お目にかかる光景ですが、
でも、その貴重な食料も春になっても忘れているのもあるんですよ。
さて今年はどうでしょうか?













臭い銀杏の果肉を好んで食べているお客様が夜な夜な銀杏園に出没している模様です。

当農園には4種類の銀杏を植えておりますが、どうやらおいしいのは”藤久郎”と”えいしん”という品種らしいのです。

その品種の銀杏の木の下にはこのようにきれいに果肉のみを食べた跡が・・・・それも、結構な量。
犯人はどうやら”アナグマ”か”ハクビシン”の模様です。

これを見た園主、
”これは世話ないわ。苦労して果肉を剥ぐ手間が省けた。 ハクビシンのおしゃぶり銀杏 として売り出そう。”
などと のん気な事を言っております。
誰が買うと言うのよ。  (^^;)

どうやら落ちたものだけじゃ足りないらしく、木に登ってお食事をしている模様です。

写真のように きれいに果肉だけを食べています。
木に登って木を揺すって落としているのでしょうかねえ。
2.3匹で木の上で、銀杏の種の飛ばしっこをしてたりして・・・なんて考えるとおかしくなります。

まあ、これもお客様の取り分。
人間様はこらえましょう。
運動会でもなんでもしてください。

ちゃんとおみやげの肥料も残していってくれるところを見ると 気は使ってるようですよ。






柚の木の上で”アマガエル”がじっとしています。

冬ごもりに備えて食料を調達して、体力を蓄えているのでしょうか。
寒くなってきましたので動きもかなり緩慢になってきました。
そんなカエル君、柚の玉の上に乗っている時もあります。
収穫しようとして、柚を握ってびっくりさせられ時もあります。
そんな時は保護色になって、黄色がかっているのですがどうみても、柚の鮮やかな色にはほど遠い色をしています。


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農園の四季3



農園の四季3





スズメのひな、見~つけた!!


高知に台風4号がやってきたので、ちょっと心配していました。
あのスズメのひなは大丈夫だったかな?と思い、いってみると・・・
なんとあの、目も開いていず 音がすると親と思い 大きな口を開けていたスズメのひなが、5日間でごらんのとおり。
人間が近づくと ジットうずくまっています。羽のまだらも見えてきたし、顔立ちもはっきりしていました。
我が家の3太郎達にみせてあげたくて 柚園にいくと、空にはトンビが・・・・。トンビが飛び去ったのを確認して、パシャッ!!

これぐらいの気は使わなくては・・・
というのも、親スズメは偉い!! ひなに餌を運んできたのをちょっとはなれたところで観察していると・・・
餌を与えた後、上には飛ばず、柚(ゆず)の木の根もとに飛び下り、ピョンピョンとはねて 柚(ゆず)園の端の方まで移動してから飛び去りました。
巣をカラスやトンビに教えないための涙ながらの努力。なんという、親心。自分も蛇にねらわれる可能性もあるというのに。(T_T)

無事、巣立ちしてくれますように。






子ウサギ、見~つけた!

柚園で子ウサギ発見!!

そ~っと近づいても 動かない。急いで、デジカメを取りに行っている間もこのまま。動かない。
小さくて手の平に乗るサイズ。でも、触ったらもう 親に育ててもらえないかも知れないと思い様子をうかがっていましたが それでも動かない。
どうやら、夕べ親子で遊びにきていて はぐれた模様です。
柚の木と木の間にいるので、上からは丸見えだし このままではトンビにさらわれてしまうかもしれません。
手袋のまま柚の木の根元にそっと移動させると・・・・元気よくピョンピョンと跳ねていきました。
びっくりして固まっていたのかな???
ともかく、良かった。
無事、親と会えたかな?それとも一人立ちしたばかりだったのでしょうか?








野いちごです。
見つかるや否や子ども達の口の中に・・
通学路での おやつとなってしまいます



下がりイチゴです。
道沿いの高い石垣から垂れ下がって
いるのですが、手の届く範囲は
見事に食べられてしまいます。









イチゴを草に通してみました。
こうやって、昔は家へ持ち帰ったとか・・



今年も咲いてくれました。
なんとも愛らしい”ねじ花”
花がらせん状になっているところが
愛嬌がありますよね。






こんにゃくの実
これは珍しい!「こんにゃくの実」

お隣のゆず園で珍しいものを見つけました。
なんと、これは
「こんにゃくの実」!!
物部
村では、よく柚の木の下でこんにゃくを栽培しています。
こんにゃくは土の中にある球状の芋、「こんにゃく芋」を加工して作ります。
4~5年たつと花が咲きます。そうなると芋が小さくなりますので普通はその前年に収穫して出荷するそうです。
花の形は「カラー」に似ていますが、色は清楚とはほど遠いグロテスクな赤茶色。又、異臭がします。
地下茎で増える植物ですから、普通は花が咲けばそのまま枯れるそうで、実がなるのは珍しいとの事です。

今年も変な梅雨だったからなぁ・・・
当農園では、雑草を草で抑制する為に「なぎなたがや」を植えています。草を草で制する訳です。
雑草よりも生育の早い「なぎなたがや」を植えて、背の高いこの草のおかげで他の草は生育できにくくなります。
そして、梅雨の時期に膝丈くらいになった「なぎなたがや」が一気に倒れて枯れ草のじゅうたんができるという訳です。
が、そのサイクルが年々早まってきているように思います。
いつもなら8月の下旬頃に新芽がでてくるのですが、今年は7月の下旬には、はやお目見えしておりました。

毎年、今年も天気がおかしいねと言うのが農家の挨拶になってきました。
お天道様まかせの農家としましては、去年のように台風が度々上陸しないように祈るばかりです。





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農園の四季4








このいじらしい柚子をみてやってください。
柚子の木にはするどいトゲがあります。だから、風が吹くと柚子にはたくさんの傷ができるのです。
この柚子は、トゲによって大きく実がへこんでいますよね。
でも、なんと!このトゲは実にささってないのです。

おじいちゃん曰く、日に日に太る柚子にトゲが負けてくれているのだそうです。 風でささるのは不可抗力ですが、柚が木の上にあるうちはその傷もいやしてくれます。
なんとも自然とはよくしたものです。


センブリ

農園の片隅でみつけた「せんぶり」。
千回振り出しても(煎じても)まだ苦いことからこの名がつけられたそうです。
花の咲く夏~秋にかけて根ごと引き乾燥させます。 薬効としては、胃腸薬の他にも育毛剤のセンブリエキスなんて有名ですよね。



冬わらび

こちらは、「冬わらび」です。 柚子園の隅にひっそりと咲いていました。 冬の季語にも読まれるだけあって、花の少ない冬にはなんとなく気になる植物です。 秋から冬へ・・そして、かじかみながら農園の植物は春を待つ準備を始めます。


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農園の四季5







あけび

農園のそこここに 「あけび」 が自生しています。
むこうに見えているピンクの花は花蘇芳 (はなずおう)です。コントラストがあまりに愛らしかったのでパチリ!
「あけび」の実ご存知ですよね。
あの皮がぱっくりと割れて中の白い実がのぞいているあれです。
嫁いできた当初その様を 「あけびが笑う」 と言っているのを聞いて、素敵な表現だなと感心したものでした。


海を臨む銀杏園

奈半利町の銀杏園は太平洋を臨む山の上にあります。
むこうに見えるのは水平線。空と海の境が見えますか?
子供が小さかった時、「水平線の方が僕らより上にある。」と言った事があります。
本当、そう見えますよね。 (^O^)

「銀杏園の中を~貨物船が通る~♪」  ユーミンじゃなくて、土佐の高知だから
「おらんくの~池にゃ~、潮吹く魚が泳ぎよる 、よさこい よさこい ♪」 ですね。 

 



銀杏園に沈む夕陽

仕事を終えて、帰ろうとすると夕陽が見送ってくれます。
海面にに照らし出された まっすぐに伸びた光の帯びが 銀杏園まで続いているようで幻想的な光景です。
・・・・ひたっている場合ではない!! 
早く帰らないと、いろんなものと遭遇してしまいます。
又、明日~


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こんにちは、店長の公文です。
「冬至には、公文さんの柚子だね!」と呼んで頂けるような、柚子農家を目指しております。