柚子通販TOP 農家の戯言 戯言2 農家の戯言 戯言2 我、物部村がアンパンマン町に?!我、農園の園主 宏明は結構多忙でして、あちこちで役を引き受けてきます。”頼まれるうちが花、せっかく言ってくれるのやから よう断らん。”と申します。去年までは農協の理事をやってたし、来年は小学校のPTAの会長だし、スポーツ会館理事とか、青年農業士(もう、中年?)とか農業委員会とか、村の活性委員会(?)だとか・・その中で最近ひきうけた役の変り種は、”こうほく3町村合併協議会”。高知県香美郡(かみぐん)の物部村、土佐山田町、香北町の3町村が今度、平成17年をめどに合併することになりまして、いろいろと協議しております。この中で一番人口の多いのが、土佐山田町でして、大多数の予想が”合併してもいい事はあんまりないで。どうせ、地方の山間地 物部村は切り捨てられて ますます過疎化が進み今以上に住み難くなるやろうね・・・”町名は、”こうほく3町村合併協議会”というくらいですから、”こうほく町”が有力視(香美郡の北の意味)されています。ところがどっこい、家の園主は”いごっそう”でして(土佐弁で頑固者)”高知県の観光地として1番の集客数を誇るのは★香北町(かほくちょう)のアンパンマンミュージアム★や!!そこを中心にして、★アンパンマン町★と命名すれば、全国から視察がくるで、第2の中津江村や!!それに、自分の生産した農作物をアンパンマンの町で作りましたと言えば、宣伝効果抜群や。人は一発で覚えてくれる。話題性はだんとつでぇ!!”と吠えています。私・・・”で、アンパンマンはひらがな?それとも、カタカナ?”子供・・・”え~!かっこ悪い。”はたして、どうなることやら・・・・私はいいと思うのですが皆さんどう思われます?アンパンマンミュージアムは↓http://www.i-kochi.or.jp/hp/anpanman-m/index.html しだれ桜が咲きました今年も咲いてくれました。樹齢約30年のくもん農園自慢のしだれ桜です。父曰く、”いままでで最高!” だそうです。道路に面しているために下の方の枝はカットされているのが残念でなりません。この桜、道路ができたときに大きな枝をカットされて、丸坊主の状態でした。「桜切るばか、梅切らぬバカ」 との言葉通り、数年はじっと沈黙を守っていましたが新しい枝が芽吹きここまでに成長してくれました。春の明るい日差しに気持ち良く枝を揺らす、若い桜です。桜に限らず、古木を見るにつけ、その木がいままで見てきた年月に思いを馳せてしまうことって 皆さんはないですか?みなさん、ご存知の 「坊さん、かんざし買うを見た」のよさこい節。僧侶、純真と17歳のいかけやの娘、お馬の禁断の恋。歌に歌われるまで噂になり、二人は手に手をとって、駆け落ちをします。そして、険しい山道を登り、我 物部村の笹山の番所を避け関所破りを犯します。後に捕らえられ、悲恋と終わるのですが、この笹山の番所跡の近くに しだれ桜の古木があります。10数年ほど前なので今はどうなっているのかは分かりませんが、もしかしたらこの桜は遠目に二人を見ていたのかも知れないなどと 浸ってしまいました。明るい陽光の中の桜もいいですが、少し曇った日の桜もいいですね。歴史ロマンをかきたててくれます。この桜もこの地で いろんな歴史を刻んでいくのでしょうね・・・・・銀杏の花粉とり 銀杏の花粉とり4月12、13日はギンナンの花粉とりに行ってきました。ご存知かも知れませんが、銀杏は雌雄異株。銀杏園にも雄木はありますが、それだけでは心もとないので、受粉してやります。下にシートを敷いて、銀杏の花を1つ1つとっては落としていきます。高いところで7.8メートル。3太郎達も喜んで手伝ってくれています。昼からは前の川原で魚釣り。次郎は2匹ブラックバスをあげました。落ちないようにバランスととっているので、夕方には足はガクガク。花粉症気味の私は今夜は眠れそうにありません。銀杏の花ってみたことありますか? ここをクリックカラスのえんどう カラスのえんどう最近思うこと。先日、たらの木の畑の中の草を刈っておりました。まだ背があまり大きくないので鎌で刈るのですが、草の勢いに押されて、肝心のたらの木は見えなくなっています。この時期、刈っても刈ってもたくましく生えてくる雑草。刈るというよりは、まるで地球を開墾している気分になってきます。そしたら、畑のあちこちで パチパチッと音が聞こえるのですよね。何の音と思いますか?これは「カラスのえんどう」の種がはじける音。ほうせんかの種がはじけるように、さや袋から黒くなった種が勢いよく飛び出します。繰り返される命の連鎖。与えられた生を寡黙に、ただ懸命に生きる野草を見て、今度生まれてくるなら、こういうのもいいかもしれないな・・・などと考えたりします・・・・そして、はっ! 我に帰る。「来年は種が落ちる前に草を刈ろうっと・・・」 (^^;) 竹の蘊蓄(うんちく)今、ゆずの若木の誘引をしております。誘引とは、そのままだと上に伸びる一方の柚子の木を竹で杭を作り、ひもで地面に固定する事です。そうすると、枝は横に広がり、木の背も高くならずに作業効率が良くなります。普段は園主の仕事ですが、今年は若木が多い為に私も初トライ。竹を割ったようなと良く言われます。本来竹は割れやすいものなのですが、ちょっとしたコツがあります。『木もと竹うら』といって、普通の薪割りはもと(下)から上に、竹は梢(上)の方から下に割るのが常識のようです。割れやすい上から下へも 刃が斜めに入ればさけるようになりささくれだってしまいます。これが、「ささくれ」の語源なのかぁと変に感心したりします。パシッと割れれば気持ちいいのですが、これがなかなか思うようにいかなかったりします。無の境地でナタを振り下ろす・・・う~ん、奥が深い。節を残して(これにひもをひっかける)先を尖らせて完成!竹害などと悪者にされていますが、昔は、田舎の家では竹林を持つ家が多かったようです。それは、食料としてだけでなく、生活に竹を多く利用していたからだそうです。竹は縦の衝撃には弱いが横の衝撃には強いので、田に水をひくパイプとしてもかなり重宝されていたらしいのです。ところが一転、最近では竹害などと言われています。繁殖力がすこぶる大きいことで他の木の成長を妨げ、ひいては山全体の保水力等に影響を及ぼしているそう。さんざん利用しておいて、里山の管理ができなくなるや悪者とは・・・なんとまあ、人間のご都合主義。こういう事って多いですね。沖縄でハブの天敵にマングースをいれたそうですが、マングースは夜行性で両者が遭遇する可能性は低かったらしい。又、あったとしてもあえて毎回、死をかけて食料を調達するような動物はいませんよね。結局つかまえやすいそこに生息していた小動物が狩りの対象となり、生態系が崩れたと聞きます。自分も将来の自然破壊の加害者であるのは間違いのない事実なのですが・・なるべく迷惑かけないように生活していきたいものです。新緑の頃に竹林が以上に黄色いのに今年初めて気が付きました。なに?去年台風が多かったせい? 違うのです。これは竹の秋と申しまして、竹はこの頃に葉を落とすのです。紅葉してるように見えても、元の方には新緑の葉が顔を覗かせています。そう、竹は常緑樹なのです。秋に木々が紅葉する頃には緑がまぶしく、「竹の春」と呼ばれるそうです。「竹の秋」は春の季語、「竹の春」秋の季語。 おもしろいですよね。竹林に風が舞い込む。梢で攪拌(かくはん)されて、より爽やかな新しい風に生まれ変わるようで この光景には思わず息を飲んでしまいます。私の好きな風景。 (*^_^*) 子供達の宝物田舎の子だからといって、毎日山や川で1日中遊んでいるわけではありません。休みの日は ほっとけば 昼頃までパジャマ姿でゲーム三昧。嘆かわしいと言えばそれまでですが、勝手に子供同士で山にわけ入ったり、川に泳ぎにいってもらっては 心配で仕事どころじゃありません。昔は近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんがたくさんおりました。そして、いい事、時には悪い事も教わりました。「今日の事は大人には絶対に言われんで!怒られるから。」って事がたくさんありました。が、今はいないのですから 親や地域の大人が教えなくてはいけません。自然での遊び方を 田舎の子なら皆知っていると思っては大間違いです。ここらの田舎でも、遠ければ車で移動しますので、案外、都会の子の方が歩いているのではないでしょうか。今年の夏も、園主は3太郎たち(我が家の3兄弟)を引き連れて、川に向かいます。川漁師にすべく、チャン鉄砲と金つきをもって・・・チャン鉄砲とは、先に櫛形の尖った金属がついていて、ゴムをひっかけて、引き金を引いて魚を櫛差しにする道具です。基本的な事だけ教えて、後は各自のやり方を観察します。1つ2つとコツを伝授していくと 自分で考えて漁を始めます。なにやら、魚を追い込んでいる模様。次郎なんかは川の上から流れながらポイントをねらっています。園主もこらえきれなくなって、鮎をかけ始めました。園主が鮎をねらって、そっと箱めがねを覗いていると、横から3男の金つきが、その鮎めがけて・・・・「プシュッ!」 園主は苦笑い。園主が 「うん、様になってきた。川漁師らしくなってきた、きた。」 と一人でうなずいています。「今度は、親父さんに教えてもらった ”こぶて” を仕込もうか。」”こぶて” とは鳥を捕まえるためのワナらしいのです。なにやら、小鳥が枝にとまると首をはさむようになるしかけとか・・・「え?残酷。」 と言うと、「何を言う。自分が小さいときは、お菓子があんまりなかったから、捕まえて食べよったで。」 と園主。物があふれている現在、何もそんな事をする必要もないのですが、食用となって売られている死んだ肉は食べて、殺すのは残酷だと言うのは無責任のような気がします。そう言う 教育もあってもいいのじゃないかと思ってしまいます。その代わり、魚にせよ鳥せよ 命をありがたくいただきますと食べるのが供養だとつくづく思います。こう言う事は、今までは自然に受けつがれてきたものですが、今では あえて時間をさいて 教えなくては廃れてしまいます。きっと、こんな体験は何十年たってもけっして忘れる事のできない大切な思い出となる事でしょう。この子達が自分の子供達に 又教えてくれる事を願います。そして、その頃にそれができるだけの自然が残っておりますように・・・願ってやみません。土あけび 鹿の角 土あけびと鹿の角今日、銀杏園で不思議なものを発見しちゃいました!先日、テレビのビデオ投稿で「これは珍しい!土あけび」と映像がでていましたら、主人が「あれ、この間銀杏園にあったで。」 「うそ~♪」てんで、カメラにおさめてきました。なんと蘭の一種らしいのです。銀杏の木に寄生しておりました。夏には可憐な黄色の花を咲かせるようです。来年は是非、花を見てみたいものです。腰が痛くなりながら、もくもくと銀杏を拾っていると・・・何?これは?なんと、鹿の角ではありませんか。鹿の角は枝分かれで年齢が分るらしく、これは4つに枝分れしていますので、5才以上らしいです。角は冬の間に抜け落ちるそうですね。今頃の秋口は角がかたく、発情期と重なって鹿が、気が荒くなっているらしいので遭遇したくないものです。とはいえ、鹿に紅葉(もみじ)もいいですが、鹿に銀杏(いちょう)もきっと絵になりますよね。両者とも滋養強壮に効くとか・・・そのくもん農園でできたぎんなんはすご~く栄養ありそうな気がしてきませんか? ある日のユズ園柚子には、するどいトゲあります。皮の手袋と腕抜きをして 収穫するわけですが、それでも痛い!痛い、痛いを連発しながら収穫していると、柚子の木の上でかまきりと目があってしまいました。「今年は、かまきりの巣が柚子の木の上の方にあるのが目立つね、おじいちゃん。」「かまきりの巣が高いところにあると大雪とかいうけど、南国土佐でこんなに降ったら、世も末じゃぁ。」 まさかね・・・・ とかなんとか言いつつ、収穫作業にいそしんでおりますと、なにやらプーンと鼻をつく臭いがしてきます。「うん、何これ?なんか獣臭い。」どれどれと、みんながやってきまして、「うん、これは猪の臭いじゃ。夕べ、畑をほりおこしてミミズを食べた後がある。 ほら、ひずめの後もここにある。」「これほど臭うと言うことは、まだそこらで寝よるかもしれん。」lといいつつ、おもむろに石を拾ったかと思うと、 藪(やぶ)に投げようとしています。「おじいちゃん、やめて~!でてきたらどうする?」「そりゃぁ、ぼうでたたくか、石をくらわすわね。」どうやら、本気のようです。 ついていけない・・・ 農家の戯言
戯言2 我、物部村がアンパンマン町に?!我、農園の園主 宏明は結構多忙でして、あちこちで役を引き受けてきます。”頼まれるうちが花、せっかく言ってくれるのやから よう断らん。”と申します。去年までは農協の理事をやってたし、来年は小学校のPTAの会長だし、スポーツ会館理事とか、青年農業士(もう、中年?)とか農業委員会とか、村の活性委員会(?)だとか・・その中で最近ひきうけた役の変り種は、”こうほく3町村合併協議会”。高知県香美郡(かみぐん)の物部村、土佐山田町、香北町の3町村が今度、平成17年をめどに合併することになりまして、いろいろと協議しております。この中で一番人口の多いのが、土佐山田町でして、大多数の予想が”合併してもいい事はあんまりないで。どうせ、地方の山間地 物部村は切り捨てられて ますます過疎化が進み今以上に住み難くなるやろうね・・・”町名は、”こうほく3町村合併協議会”というくらいですから、”こうほく町”が有力視(香美郡の北の意味)されています。ところがどっこい、家の園主は”いごっそう”でして(土佐弁で頑固者)”高知県の観光地として1番の集客数を誇るのは★香北町(かほくちょう)のアンパンマンミュージアム★や!!そこを中心にして、★アンパンマン町★と命名すれば、全国から視察がくるで、第2の中津江村や!!それに、自分の生産した農作物をアンパンマンの町で作りましたと言えば、宣伝効果抜群や。人は一発で覚えてくれる。話題性はだんとつでぇ!!”と吠えています。私・・・”で、アンパンマンはひらがな?それとも、カタカナ?”子供・・・”え~!かっこ悪い。”はたして、どうなることやら・・・・私はいいと思うのですが皆さんどう思われます?アンパンマンミュージアムは↓http://www.i-kochi.or.jp/hp/anpanman-m/index.html しだれ桜が咲きました今年も咲いてくれました。樹齢約30年のくもん農園自慢のしだれ桜です。父曰く、”いままでで最高!” だそうです。道路に面しているために下の方の枝はカットされているのが残念でなりません。この桜、道路ができたときに大きな枝をカットされて、丸坊主の状態でした。「桜切るばか、梅切らぬバカ」 との言葉通り、数年はじっと沈黙を守っていましたが新しい枝が芽吹きここまでに成長してくれました。春の明るい日差しに気持ち良く枝を揺らす、若い桜です。桜に限らず、古木を見るにつけ、その木がいままで見てきた年月に思いを馳せてしまうことって 皆さんはないですか?みなさん、ご存知の 「坊さん、かんざし買うを見た」のよさこい節。僧侶、純真と17歳のいかけやの娘、お馬の禁断の恋。歌に歌われるまで噂になり、二人は手に手をとって、駆け落ちをします。そして、険しい山道を登り、我 物部村の笹山の番所を避け関所破りを犯します。後に捕らえられ、悲恋と終わるのですが、この笹山の番所跡の近くに しだれ桜の古木があります。10数年ほど前なので今はどうなっているのかは分かりませんが、もしかしたらこの桜は遠目に二人を見ていたのかも知れないなどと 浸ってしまいました。明るい陽光の中の桜もいいですが、少し曇った日の桜もいいですね。歴史ロマンをかきたててくれます。この桜もこの地で いろんな歴史を刻んでいくのでしょうね・・・・・銀杏の花粉とり 銀杏の花粉とり4月12、13日はギンナンの花粉とりに行ってきました。ご存知かも知れませんが、銀杏は雌雄異株。銀杏園にも雄木はありますが、それだけでは心もとないので、受粉してやります。下にシートを敷いて、銀杏の花を1つ1つとっては落としていきます。高いところで7.8メートル。3太郎達も喜んで手伝ってくれています。昼からは前の川原で魚釣り。次郎は2匹ブラックバスをあげました。落ちないようにバランスととっているので、夕方には足はガクガク。花粉症気味の私は今夜は眠れそうにありません。銀杏の花ってみたことありますか? ここをクリックカラスのえんどう カラスのえんどう最近思うこと。先日、たらの木の畑の中の草を刈っておりました。まだ背があまり大きくないので鎌で刈るのですが、草の勢いに押されて、肝心のたらの木は見えなくなっています。この時期、刈っても刈ってもたくましく生えてくる雑草。刈るというよりは、まるで地球を開墾している気分になってきます。そしたら、畑のあちこちで パチパチッと音が聞こえるのですよね。何の音と思いますか?これは「カラスのえんどう」の種がはじける音。ほうせんかの種がはじけるように、さや袋から黒くなった種が勢いよく飛び出します。繰り返される命の連鎖。与えられた生を寡黙に、ただ懸命に生きる野草を見て、今度生まれてくるなら、こういうのもいいかもしれないな・・・などと考えたりします・・・・そして、はっ! 我に帰る。「来年は種が落ちる前に草を刈ろうっと・・・」 (^^;) 竹の蘊蓄(うんちく)今、ゆずの若木の誘引をしております。誘引とは、そのままだと上に伸びる一方の柚子の木を竹で杭を作り、ひもで地面に固定する事です。そうすると、枝は横に広がり、木の背も高くならずに作業効率が良くなります。普段は園主の仕事ですが、今年は若木が多い為に私も初トライ。竹を割ったようなと良く言われます。本来竹は割れやすいものなのですが、ちょっとしたコツがあります。『木もと竹うら』といって、普通の薪割りはもと(下)から上に、竹は梢(上)の方から下に割るのが常識のようです。割れやすい上から下へも 刃が斜めに入ればさけるようになりささくれだってしまいます。これが、「ささくれ」の語源なのかぁと変に感心したりします。パシッと割れれば気持ちいいのですが、これがなかなか思うようにいかなかったりします。無の境地でナタを振り下ろす・・・う~ん、奥が深い。節を残して(これにひもをひっかける)先を尖らせて完成!竹害などと悪者にされていますが、昔は、田舎の家では竹林を持つ家が多かったようです。それは、食料としてだけでなく、生活に竹を多く利用していたからだそうです。竹は縦の衝撃には弱いが横の衝撃には強いので、田に水をひくパイプとしてもかなり重宝されていたらしいのです。ところが一転、最近では竹害などと言われています。繁殖力がすこぶる大きいことで他の木の成長を妨げ、ひいては山全体の保水力等に影響を及ぼしているそう。さんざん利用しておいて、里山の管理ができなくなるや悪者とは・・・なんとまあ、人間のご都合主義。こういう事って多いですね。沖縄でハブの天敵にマングースをいれたそうですが、マングースは夜行性で両者が遭遇する可能性は低かったらしい。又、あったとしてもあえて毎回、死をかけて食料を調達するような動物はいませんよね。結局つかまえやすいそこに生息していた小動物が狩りの対象となり、生態系が崩れたと聞きます。自分も将来の自然破壊の加害者であるのは間違いのない事実なのですが・・なるべく迷惑かけないように生活していきたいものです。新緑の頃に竹林が以上に黄色いのに今年初めて気が付きました。なに?去年台風が多かったせい? 違うのです。これは竹の秋と申しまして、竹はこの頃に葉を落とすのです。紅葉してるように見えても、元の方には新緑の葉が顔を覗かせています。そう、竹は常緑樹なのです。秋に木々が紅葉する頃には緑がまぶしく、「竹の春」と呼ばれるそうです。「竹の秋」は春の季語、「竹の春」秋の季語。 おもしろいですよね。竹林に風が舞い込む。梢で攪拌(かくはん)されて、より爽やかな新しい風に生まれ変わるようで この光景には思わず息を飲んでしまいます。私の好きな風景。 (*^_^*) 子供達の宝物田舎の子だからといって、毎日山や川で1日中遊んでいるわけではありません。休みの日は ほっとけば 昼頃までパジャマ姿でゲーム三昧。嘆かわしいと言えばそれまでですが、勝手に子供同士で山にわけ入ったり、川に泳ぎにいってもらっては 心配で仕事どころじゃありません。昔は近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんがたくさんおりました。そして、いい事、時には悪い事も教わりました。「今日の事は大人には絶対に言われんで!怒られるから。」って事がたくさんありました。が、今はいないのですから 親や地域の大人が教えなくてはいけません。自然での遊び方を 田舎の子なら皆知っていると思っては大間違いです。ここらの田舎でも、遠ければ車で移動しますので、案外、都会の子の方が歩いているのではないでしょうか。今年の夏も、園主は3太郎たち(我が家の3兄弟)を引き連れて、川に向かいます。川漁師にすべく、チャン鉄砲と金つきをもって・・・チャン鉄砲とは、先に櫛形の尖った金属がついていて、ゴムをひっかけて、引き金を引いて魚を櫛差しにする道具です。基本的な事だけ教えて、後は各自のやり方を観察します。1つ2つとコツを伝授していくと 自分で考えて漁を始めます。なにやら、魚を追い込んでいる模様。次郎なんかは川の上から流れながらポイントをねらっています。園主もこらえきれなくなって、鮎をかけ始めました。園主が鮎をねらって、そっと箱めがねを覗いていると、横から3男の金つきが、その鮎めがけて・・・・「プシュッ!」 園主は苦笑い。園主が 「うん、様になってきた。川漁師らしくなってきた、きた。」 と一人でうなずいています。「今度は、親父さんに教えてもらった ”こぶて” を仕込もうか。」”こぶて” とは鳥を捕まえるためのワナらしいのです。なにやら、小鳥が枝にとまると首をはさむようになるしかけとか・・・「え?残酷。」 と言うと、「何を言う。自分が小さいときは、お菓子があんまりなかったから、捕まえて食べよったで。」 と園主。物があふれている現在、何もそんな事をする必要もないのですが、食用となって売られている死んだ肉は食べて、殺すのは残酷だと言うのは無責任のような気がします。そう言う 教育もあってもいいのじゃないかと思ってしまいます。その代わり、魚にせよ鳥せよ 命をありがたくいただきますと食べるのが供養だとつくづく思います。こう言う事は、今までは自然に受けつがれてきたものですが、今では あえて時間をさいて 教えなくては廃れてしまいます。きっと、こんな体験は何十年たってもけっして忘れる事のできない大切な思い出となる事でしょう。この子達が自分の子供達に 又教えてくれる事を願います。そして、その頃にそれができるだけの自然が残っておりますように・・・願ってやみません。土あけび 鹿の角 土あけびと鹿の角今日、銀杏園で不思議なものを発見しちゃいました!先日、テレビのビデオ投稿で「これは珍しい!土あけび」と映像がでていましたら、主人が「あれ、この間銀杏園にあったで。」 「うそ~♪」てんで、カメラにおさめてきました。なんと蘭の一種らしいのです。銀杏の木に寄生しておりました。夏には可憐な黄色の花を咲かせるようです。来年は是非、花を見てみたいものです。腰が痛くなりながら、もくもくと銀杏を拾っていると・・・何?これは?なんと、鹿の角ではありませんか。鹿の角は枝分かれで年齢が分るらしく、これは4つに枝分れしていますので、5才以上らしいです。角は冬の間に抜け落ちるそうですね。今頃の秋口は角がかたく、発情期と重なって鹿が、気が荒くなっているらしいので遭遇したくないものです。とはいえ、鹿に紅葉(もみじ)もいいですが、鹿に銀杏(いちょう)もきっと絵になりますよね。両者とも滋養強壮に効くとか・・・そのくもん農園でできたぎんなんはすご~く栄養ありそうな気がしてきませんか? ある日のユズ園柚子には、するどいトゲあります。皮の手袋と腕抜きをして 収穫するわけですが、それでも痛い!痛い、痛いを連発しながら収穫していると、柚子の木の上でかまきりと目があってしまいました。「今年は、かまきりの巣が柚子の木の上の方にあるのが目立つね、おじいちゃん。」「かまきりの巣が高いところにあると大雪とかいうけど、南国土佐でこんなに降ったら、世も末じゃぁ。」 まさかね・・・・ とかなんとか言いつつ、収穫作業にいそしんでおりますと、なにやらプーンと鼻をつく臭いがしてきます。「うん、何これ?なんか獣臭い。」どれどれと、みんながやってきまして、「うん、これは猪の臭いじゃ。夕べ、畑をほりおこしてミミズを食べた後がある。 ほら、ひずめの後もここにある。」「これほど臭うと言うことは、まだそこらで寝よるかもしれん。」lといいつつ、おもむろに石を拾ったかと思うと、 藪(やぶ)に投げようとしています。「おじいちゃん、やめて~!でてきたらどうする?」「そりゃぁ、ぼうでたたくか、石をくらわすわね。」どうやら、本気のようです。 ついていけない・・・ 農家の戯言